エリオット波動理論の威力
フィボナッチ比率 タイム・ターゲット 三角保合い ファンライン トップ 最新記事
11/25/88 にドルは二度目の 120円割れをトライしたものの失敗、そこから約一年半かけて 160円台へと急速に値を戻しました。この間の値動きが「これぞエリオット波動」というべき、お手本にしたいくらいの見事な波動を描いたのです。下図がそのチャートです。図は120.65を起点とする波動から描き始めていますが、長期的な流れの中で 120.65→160.35 は、大きな修正波動を構成する120.45→137.20(A波)、137.20→120.65(B波。こちらのチャートを参照)に続く最後のC波と見なすことができます。そしてこのC波が五波を形成しているのです。いわゆる Irregular Flat Correction と呼ばれるパターンです。では、この波動のどこが "絵に描いたようなチャート"なのかを次に見ていきましょう。

chart
下の表に各波動のラベリング、波動の長さ、理論値、理論と実際の誤差をまとめました。実際の波動がいかに計算通りの動きを示したか、よくご覧下さい。

波動実際の波動の長さ理論値誤差
2 130.70-125.30=5.40 (130.70-120.65)x0.5=5.03 0.37 注1
3 151.80-125.30=26.50 (130.70-120.65)x2.618=26.31 0.19 注2
3 143.70-130.95=12.75 (133.43-125.30)x1.618=13.15 0.40 注3
5 151.80-140.25=11.55 (143.70-125.30)x0.618=11.37 0.18 注4
A 151.80-135.50=16.30 (151.80-125.30)x0.618=16.38 0.08 注5

[注1] エリオット波動理論では CORRECTIVE WAVE は先行した IMPULSE WAVE を 100 %、61.8%、50.0%、38.2%、23.6%のいずれか戻すものとしてターゲットを求めます。第2波(130.70⇒125.30)は第1波(120.65⇒130.70)を約 50%戻しています。

[注2] 一般に、第三波は第一波の等倍、1.618倍、2.618倍のいずれかの長さになる(希に 4.236倍)ものと期待して目標値を計算します。第3波(125.30⇒151.80)は第1波(120.65⇒130.70)のほぼ 2.618 倍になっています。

[注3] 第3波(130.95⇒143.70)は第1波(125.30⇒133.43)の約 1.618倍の長さになっています。

[注4] 一般に、第五波は第一波の始点から第三波の終点までの長さの61.8%或いは38.2%になるものと期待できます。第5波(140.25⇒151.80)は125.30から143.70までの波動のほぼ 0.618倍になっています。

[注5]  A波は実はその先に続く第4波(三角保合い)の一部なのですが、第3波(125.30⇒151.80)を見事に理論値通り戻しています。

いかがですか? 単に偶然の一致では済まされないぐらい随所でチャートにはまっている(!?)と思いませんか。私の経験ではこれほどエリオット波動理論が的中した例はあまり知りません。特に 151.80は二つの角度から計算された値にほぼ一致し、かつ驚くことに 120.65 (11/25/88) から 143(これに近いフィボナッチ数字は144、こちらを参照)日目の営業日に当たります! ここまでエリオット波動の条件を満たせば、嵐が来ようが地震が起ころうが、もう目を瞑って(このケースでは)売るしかないのです。見方によっては理不尽な行動かも知れませんが、特に短期的なディーリングを主とするディーラーにとっては、こういったいわば無鉄砲さもディーラーとしてのひとつの資質であると私は思います。

「いや、こんなのは偶然だ」とおっしゃる方がいるかも知れません。そういう方のために「これでもか」というような的中例を実は用意してあります(次ページへ)。

(この記事を無断で転載することはご遠慮下さい)


最新記事に戻る   copyright(c) KOIKE, Shin_ichi