NY市場が引けてから東京市場が寄付く(午前9時)までの早朝時間帯にしばしばレートが飛ぶ。日足データの始値を東京午前9時、終値をNY午後5時に設定すると、東京市場寄付きレート水準が前日のレンジからはみ出し日足チャート上にギャップが生じることがある。このギャップをその日のうちに埋めることができるかどうかを検証した結果が表1だ。
期間 | ギャップ件数 | ギャップ埋め件数 | ギャップ埋め確率 | |
---|---|---|---|---|
下落時 | 1985-1990 | 211 | 147 | 69.7% |
1991-2000 | 165 | 137 | 83.0% | |
2001-2009 | 110 | 95 | 86.4% | |
合計: | 486 | 379 | 78.0% | |
上昇時 | 1985-1990 | 209 | 167 | 79.9% |
1991-2000 | 208 | 180 | 86.5% | |
2001-2009 | 128 | 112 | 87.5% | |
合計: | 545 | 459 | 84.2% |
では、どういうときにギャップを埋められないかを検証したのが表2。表2では検証期間中に生じたすべてのギャップとギャップ埋めに失敗したときのギャップはどれぐらいだったかを調べその結果を度数分布で表した。( )内の数字は猛烈な円高局面だった、1985年から1990年までの期間における件数。表の見方に関しては例えば、0.20超0.40以下のギャップが生じたのは相場下落時において 101件(1985-1990年に限れば 45件)あって、そのうち31件(同15件)はギャップ埋めに失敗した。
下落時 | 上昇時 | |||
---|---|---|---|---|
階級 | ギャップ | ギャップ埋め失敗 | ギャップ | ギャップ埋め失敗 |
0.20 | 293(107) | 30(18) | 392 | 37 |
0.40 | 101(45) | 31(15) | 104 | 30 |
0.60 | 45(28) | 23(17) | 28 | 15 |
0.80 | 18(12) | 7(3) | 7 | 0 |
1.00 | 10(6) | 5(3) | 8 | 1 |
1.20 | 8(3) | 3(1) | 1 | 0 |
1.40 | 4(4) | 3(3) | 3 | 2 |
1.40超 | 7(6) | 5(4) | 2 | 1 |
計: | 486(211) | 107(64) | 545 | 86 |
(このページの一部、または全部を無断で転載することは固くお断りします。)