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ドル・円  東京市場寄付きギャップ埋め

NY市場が引けてから東京市場が寄付く(午前9時)までの早朝時間帯にしばしばレートが飛ぶ。日足データの始値を東京午前9時、終値をNY午後5時に設定すると、東京市場寄付きレート水準が前日のレンジからはみ出し日足チャート上にギャップが生じることがある。このギャップをその日のうちに埋めることができるかどうかを検証した結果が表1だ。

表1から明らかなように、ギャップがその日のうちに埋められる可能性は極めて高い。下落時(ギャップを空けて相場が下落したとき)、上昇時ともに 1985年から 1990年にかけての確率が他の期間に比べて低くなっている。特に下落時の確率が低いが、これは当時のG5がドル高是正で一致したプラザ合意(1985/9/22)以降の猛烈な円高トレンド()の渦中という特異な状況のためだろう。強い円高圧力が掛かり続けたため、一旦空いたギャップは埋まることなく相場が続落するケースが他の期間より多かったようだ。しかし、相場が相対的に落ち着いている場合はギャップが埋められる確率は一段と高くなる傾向が窺える。

表1 ギャップ埋めの確率
期間 ギャップ件数 ギャップ埋め件数 ギャップ埋め確率
下落時 1985-1990 211 147 69.7%
1991-2000 165 137 83.0%
2001-2009 110 95 86.4%
合計: 486 379 78.0%
上昇時 1985-1990 209 167 79.9%
1991-2000 208 180 86.5%
2001-2009 128 112 87.5%
合計: 545 459 84.2%
  • ギャップ件数=日足チャート上に上述のようなギャップが生じた件数。
  • ギャップ埋め件数=その日のうちにギャップが埋められた件数。
  • ギャップ埋め確率=(ギャップ埋め件数)÷(ギャップ件数)。パーセント表示。

では、どういうときにギャップを埋められないかを検証したのが表2。表2では検証期間中に生じたすべてのギャップとギャップ埋めに失敗したときのギャップはどれぐらいだったかを調べその結果を度数分布で表した。( )内の数字は猛烈な円高局面だった、1985年から1990年までの期間における件数。表の見方に関しては例えば、0.20超0.40以下のギャップが生じたのは相場下落時において 101件(1985-1990年に限れば 45件)あって、そのうち23件(同17件)はギャップ埋めに失敗した。

表2 ギャップ埋め失敗事例
下落時 上昇時
階級 ギャップ ギャップ埋め失敗 ギャップ ギャップ埋め失敗
0.20 293(107) 30(18) 392 37
0.40 101(45) 31(15) 104 30
0.60 45(28) 23(17) 28 15
0.80 18(12) 7(3) 7 0
1.00 10(6) 5(3) 8 1
1.20 8(3) 3(1) 1 0
1.40 4(4) 3(3) 3 2
1.40超 7(6) 5(4) 2 1
計: 486(211) 107(64) 545 86

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