RSI (Relative strength index)
終値 | 上昇分 | 下落分 | RSI | |
---|---|---|---|---|
99/02/15 | 115.57 | **** | **** | **** |
99/02/16 | 118.75 | 3.18 | ---- | **** |
99/02/17 | 118.90 | 0.15 | ---- | **** |
99/02/18 | 119.77 | 0.87 | ---- | **** |
99/02/19 | 121.20 | 1.43 | ---- | **** |
99/02/22 | 121.10 | ---- | 0.10 | **** |
99/02/23 | 120.83 | ---- | 0.27 | **** |
99/02/24 | 121.55 | 0.72 | ---- | **** |
99/02/25 | 119.80 | ---- | 1.75 | **** |
99/02/26 | 119.20 | ---- | 0.60 | **** |
99/03/01 | 119.72 | 0.52 | ---- | **** |
99/03/02 | 120.10 | 0.38 | ---- | **** |
99/03/03 | 121.82 | 1.72 | ---- | **** |
99/03/04 | 123.45 | 1.63 | ---- | 80 |
13日間合計 | ---- | 10.60 | 2.72 | ---- |
平均 | ---- | 0.8154 | 0.2092 | ---- |
「相対力指数」などと訳してしまうと難解なイメージを与えるが、もっと簡単に「行き過ぎ注意指数」と覚えればよい。0から100までの値を取る指数で、一般的には相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを判断する一つの指針として用いられる。指数が70(或いは80を使う人もいる)を越え始めると相場が買われ過ぎていることを示唆し、30(或いは20)以下になれば売りが過熱している状態を示す。つまり、相場の天井や底が近いことを暗示するシグナルと言える。日足チャートでは過去9日または14日間において、日々の終値が前日の終値からどれほど変動したかを数値化することで相場の力関係を見ようという訳だ。なお、当サイトで使っているRSI は過去13日間のデータを基にしているが、13が単にフィボナッチ数字であるという拘りからそうしているだけである。
さて、ここで3/4のRSI を求めてみよう。3/4のRSI はこの日を含む過去13日間のデータが必要であるから2/16まで遡らなければならない。2/16の終値118.75は前日の終値115.57から3.18高いので上昇分の欄に3.18と記入、下落分の欄は空白のままにしておく。以下同様にして12日分の騰落を書き込む。次に13日間の上昇分、下落分の合計をそれぞれ計算し、それを13で割って平均値を出す。ここで上昇の平均値をU、下落の平均値をDとすると、RSI は次の式で求められる。
これを上表に適用すれば
約80という答えが算出される。ここで問題となるのは、滅多にないことだがDがゼロになる―つまり13日間連続して終値が前日よりも高い―とき、U/Dは計算できないので便宜上RSI は100とする。こうして毎日RSI の値を計算しグラフ化すると下のようなチャートができあがる。
左図は1998年12月25日から1999年3月12日までのドル・円相場。安値108.20をつけた時点でRSI は20を切っており売られ過ぎの状態を示していた(●印)。案の定相場は反転上昇、116を越えるまで回復。この時点で今度はRSI が80を抜き(●印)買われ過ぎとなり相場に押しが入った。
その後相場は更に上昇、120を越えると同時にRSI が再度80以上の値を示し一旦は訂正が入ったが切り返し124近くまで接近した。しかし、このときRSI は逆に下がるという現象が現れている。一種のダイバージェンスである。ストキャスティックスと同様、指数の高値圏(または底値圏)で出現するダイバージェンスは要注意。左図の例ではその後の相場急落を招いている。以上、RSI が見事に効果を発揮した例だが、逆に全く当てにならないケースもしばしばある。特にダラダラと続く一方通行の相場においてはこの指標を「相場の行き過ぎを知るツール」として捉えると全く頼りにならない。次の例を見てみよう。
左図のドル・円相場、約2ヶ月間ほとんど戻りらしい反発もないまま相場が下がり続けている。ドルが98円を下回ったあたりからRSI が売られ過ぎを示す20を切り始め、なんとその後1ヶ月間ほど毎日20以下の数値を示したままであった。
Oversold(売られ過ぎ)の状況下で相場が依然として下落し続けたという事は、「売られ過ぎではなかった」ということだ。単にRSI に全幅の信頼を置いていたら、反転を期待しては何度もドル買いから仕掛けてその度に痛い目に遭ったことであろう。追撃売りができなかったはずだ。もみ合い相場では一度取り逃がしたレベルはまた帰ってくるが、一方通行の相場で取り逃がせば致命的である。その意味では戻りのないまま進行し大きな相場振幅を伴う危険性のある相場において、正しいシグナルを発することができないRSI は重大な欠陥を持つといえる。